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過去問集




初学者から実力養成期の方


勉強を始めてから間もない方の中には、「早いうちから過去問をやってもしょうが ない」と思っている方が、いらっしゃるかも知れません。もっと実力をつけてから、 と思っているのかもしれません。

でも、私はそれは違うと思います。私は、勉強したところから、少しずつ過去問を 解いていくほうがよいと思っています。そうでないと、全ての科目を一通り終えて から後に、過去問を解くことになってしまいかねません。それよりも、早いうちか ら実際の過去問に触れ、本試験ではどのように出題されるかを、実感したほうがよい と思います。それに、ただ覚えるだけの勉強は単調ですから、日頃の勉強にアクセ ントをつける意味でも、なるべく早い段階から解いていくことをお薦めします。そ して過去問を解いて、間違えた箇所を一つずつ覚えていけばいいのです。

過去問を解いていると、毎年のように出題されている箇所があることに気がつきま す。他方、あまり出題されない箇所があることも、気がつくことでしょう。このう ち、毎年のように出題されている箇所については、合格者は必ず正解してきます。 ですからこの箇所については、集中して理解し、自分のものにする必要があります。 こういったがわかるのも、過去問を解く利点です。

ですから、この時期に使用する過去問としては、科目別分野別になっているものが よいと思います。科目別分野別の過去問であれば、勉強したところから、順々に解 いていくことが出来ますし、同じような問題が数題続くわけですから、同じような 問題を解き続けることによって、知識を自然と身につけられる可能性もあるからで す。


実力者・試験直前期


勉強が進んで実力が付いてきてからも、直前期以外は基本的には分野別の過去問集 を使用するのがいいと、私は思っています。ただ、科目別分野別過去問集は、同じ ような問題が数問続きます。分野別ですから当然ですね。

しかし、本試験ではそんなことはありません。となりの問題は間違いなく、違う分 野の問題です。同じ民法の問題であっても、同じ分野から2問連続で出題されるこ とは考えにくいです。抵当権の問題のすぐ隣に、賃貸借の問題が出題されるかもし れません。つまり、何が言いたいかと言いますと、分野別の過去問は本試験の過去 問と出題の仕方が違うのです。学習用に出来ていますから、当然ですね。そのため、 本試験の出題の仕方(つまり、違う分野の問題がとなりにはあるということ)に、 慣れる必要があるということです。

そこで、直前期には、分野別ではなく、年度別の過去問を使うことをお薦めします。 もう何度も解いた問題だ、とおっしゃるかも知れません。それでもかまわないと思 います。時間を計って、一年づつ解いていくことがいいと思います。年度別の過去 問を、模試ような形で解いてみてもよいでしょう。何度繰り返したとしても、それ だけ記憶の定着が増すわけですから。

このとき、もうすでに何度も解いている問題ですから、正規の試験時間よりも短時 間で解けると思います。ここで気をつけましょう。それは何度も解いている問題だ から、短時間で解けるのです。年度別の問題は初めてでも、今まで何度も科目別分 野別の問題を解いているわけですから。自信を持つのはいいですが、過信や油断に は気をつけましょう。このことは、逆に言えば、何度も解いている過去問にもかか らわず、正規の試験時間ギリギリな場合には、勉強が足らないのではないかと思い ます。



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